日本の財政を考察する

日 時 平成22年7月15日(木)
場 所 鳴尾公民館
講 師 藤井洋一氏(神戸新聞社)
 日本の本年度の国家予算は歳出が92兆円で、歳入は税収が
37兆円・税外収入(埋蔵金)が11兆円・国債(借金)が44兆円
であり、これを我々の生活に当てはめると給料(税収)をはるかに
上回る生活をし、借金(国債)で帳尻を合わせているいうことにな
ります。
 したがいまして収入を増やすことと、支出を減らすことが必要でが、世の中の景気が良くないので所得税や法人税の増収は見込めず、一方少子高齢化により社会保障費はアップし続けるため、現実はかなり厳しいと言わざるを得ません。
 民主党は、特別会計(18種類:目的を定めた予算)が一般会計の約2倍あることに目をつけこれをいらおうとしていますがこれだけでは心もとなく、菅総理は消費税の増税に言及したようです。
 国は、10年後に”プライマリーバランス”を実現しようとする目標を持っており、これは借金の返済以外の支出を税収内に収めようとするものですが、現状況の中ではたして可能でしょうか。
 これが仮に実現出来たとしましても、現借金を返済するのにさらに何年もかかることになります。
 要は、身の丈に合わせた政策をとり、その間に増収を計って借金の返済に充てる以外にないのではと思われます。
 国内で国債が消化出来ている間は良いのでしょうが、国民の貯蓄率も下降傾向にあり、将来ギリシャと同じ運命をたどることも充分考えられる状況にあると言えます。