ヒートアイランド現象

日 時 平成22年8月21日(土)
場 所 宝塚東公民館
講 師 宮崎ひろ志氏(関西大学専任講師)
 都心部が郊外よりも熱くなる現象、すなわち「ヒートアイ
ランド」についての講義がありました。
 「ヒートアイランド」なる名前の由来は、1959年にチャン
ドラー氏が霧の都・ロンドンで等温分布を実測したことに
あります。(右の写真は、ロンドンのテムズ川と大観覧車)
 チャンドラー氏が冬のロンドンの等温図を作成したところ、郊外が5℃以下であったのに対して、都心の最も温かい場所で11℃を記録し、何と6℃も差があった由です。
 これを大阪の例で見てみますと、たしかに都心部(中央区等)はかなり熱いのですが、ただ郊外の枚方市や堺市も結構高温を記録しており、必ずしも「ヒートアイランド」であるとは断言できないようです。

さて近年「ゲリラ豪雨」(2008年流行語大賞)が散見され、
前触れもなく豪雨となることがあります。
 雨はもちろん雲が発生源ですが、この雲は上昇気流に
よっても作られます。
 ヒートアイランドではこの上昇気流が発生しやすいわけ
ですが、渡り鳥が飛行高度を稼ぐため、上昇気流を利用
することから、鳥の群れからも豪雨が推測できるようです。