楽しい「オノマトペ」の世界

日 時 平成22年8月24(火)
場 所 神戸松蔭女子学院大学
講 師 池谷知子氏(同大学准教授)
 あまり聞き慣れない「オノマトペ」という言葉のお話しです。
「オノマトペ」とは、音の模倣によって物事や動作を命名した
り、それによって言葉を作ったりすることだそうです。
 この「オノマトペ」には大きく分類して、①擬音語と②擬態
語があります。
 ①で生物の声を表すものとしましては、”豚が『ブーブー』と鳴く”とか”犬が『ワンワン』と吼える”があり、無生物の音を表すものとしましては、”風が『ビュービュー』と吹く”とか”扉を『トントン』と叩く”があります。
 ②では、”風車が『くるくる』回る”とか”恋をして『どきどき』する”として使われています。
 このような日本語は、世界的には不思議な表現で、翻訳にはひと苦労されるとか。

日本語は世界の言語の中でも「オノマトペ」が発達した言語で
あり、実に様々な「オノマトペ」があり、それが日本語の様々な
ニュアンスを生み出し、生き生きとした臨場感を生みだしてい
ます。
 右は、セミナーでご紹介いただいたもので、ミュージカルの
中で、時計の音の表現を「オノマトペ」で『クック』と歌っている
外国では数少ない例です。