日 時 平成22年8月26日(木)
場 所 神戸松蔭女子学院大学
講 師 西垣内恭介氏(同大学教授)
言葉や文章の主な部分は右側にあるとする、いわゆる「右側
主要部の法則」をご教示賜りました。
この法則は、主要部とは語の意味や品詞を決定する要素で
あり、これの大半が右側にあることが多く、日英両方に当ては
まるということです。
たとえば複合語の場合、「たまご+どんぶり」は丼の一種であり、「温泉+たまご」はたまごの調理の一種なわけです。 また算数なら「1+2」も「2+1」も答は同じですが、言葉の場合は「どろぼうねこ」は魚をくわえて逃げるネコですが、「ねこどろぼう」は高価なねこを捕まえて売り飛ばすドロボウのことで、答は全く違います。
英語でも「houseboat」は居住用の船であり、「boathouse」は船のガレージでやはり答は異なります。
「語」は右側が主要部であることから、以前は「逆引辞書」を
使ったとのことですが、今ではこの役目を電子辞書やインター
ネットが務めています。
たとえば、「〜berry」で検索すると、「strawberry・blue
berry・cranberry・・・」等々を探し出すことができます。
右の写真は、ある電子辞書の例です。