日 時 平成22年8月26日(木)
場 所 神戸松蔭女子学院大学
講 師 待田昌二氏(同大学教授)
私達はなぜ買い物が好きなのでしょうか。
それを進化心理学という手法で考えてみようとするセミナーが
ありました。
「買い物は手段ではなく目的である」との位置づけから、その
目的は経済学的な見地等から見た場合は、①最も少ない労力
で、最も安いものを買う。②出かけて欲しいものを探し、目新しいものを見たいと思う。③買い物は娯楽であり、ストレスの発散にもなる。・・・等々が考えられます。
買い物は、歴史的には18世紀の産業革命以降に活発になり、19世紀後半にはヨーロッパやアメリカで、不特定な目的の人のためにデパートが開店しました。
そして20世紀には、経済の発展とともに「大衆消費社会」が生み出されました。
この買い物という行為を進化心理学的に見た場合は、①労力を
かけて得られる達成感を味わう。②発見の興奮と好奇心の充足
が得られる。③買った物の他者評価、自己評価の向上に繋がる。
・・・等々ではないかとのことでした。
ただこの前提としましては、「セルフコントロール」が働く必要が
あることが、当然のこととなります。