日 時 平成22年8月28日(土)
場 所 西宮大学交流センター
講 師 室崎益輝氏(関西学院大学教授)
様々な災害・事故・犯罪等によって、尊い人間の命が脅かさ
れていることに鑑み、安全で安心出来るまちづくりが急務である
との提言セミナーがありました。
これらにおける1年間の死亡人数は、殺人(1000人)・住宅
火災(1200人)・交通事故や溺死事故(各4000〜5000人)
だそうで、地震等の自然災害は一度には大きな被害をもたらしますが、年平均すると(500〜1000人)とのことで、一番多いのは自殺(3万人)であるとの結果が出ています。
このように死亡原因は多様化してきており、安全と安心は単に災害対策だけでは不充分であり、また行政も、「火災は消防」「犯罪は警察」「衛生は保険所」・・・と組織を縦割りにしていたのでは対策が後手になってしまう危険性があります。
人間の生存問題は、自然災害と防災・防犯等をひとつとして
とらえて扱う必要があり、
● 安全・・・・リスクを多面的に把握する。
● 安心・・・・備えを尽くし、心の安らぎを得る。
・・・という考え方が重要で、これには行政のみならず、地域
コミュニティがしっかり機能(どこでも、だれでも)することが
ポイントになるとのことでした。