21世紀の宇宙 「彗星が説く太陽系、生命誕生の謎」

平成22年9月10日(金) 夕方の部で実施
場所:県民会館
主催:兵庫講座 2010
講師:河北 秀世 (京都産業大学理学部准教授)
 今回は21世紀の科学が、宇宙の謎に迫る、最新の講座で
12回シリーズになります。
 彗星は、太陽系小天体のうち、主に氷や核と呼ばれる岩石
などから出来ていて、太陽に近づいて一時的に核の物質が流出
して尾が生じるものを指します。キリスト教では、普通の星たちは、安定した世界の象徴。
それなのに、彗星は、星々の間を縫うように移動していく、災いの象徴? 長い尾を引いて、現れる霊魂 ? と考えていました。
 しかし、1814年ジョバン・イボンが分光器を発明し、彗星も地球も同じ物質で出来ていると発表し大騒ぎとなります。 また、誕生したばかりの地球に多くの彗星が衝突し、水や有機物を大量に供給したと考えられています。 そして、地球への衝突も現在では余り可能性はないが、地球が誕生したばかりの頃は多くの惑星や小天体が衝突していたと考えられています。 が最近では1908年のツングースカ大爆発(ロシア)は、エンケ彗星の破片が地球に衝突したのではないかの新説があります。(広島の原爆の約1000倍)
 また木星にはかなりの確立で衝突し、直近では2009年、2010年とたて続き衝突しています。
 地球に彗星が衝突するのが分っても、人類は逃げようがありませんから悔いのない毎日を過ごしましょう。