日 時 平成22年10月8日(金)
場 所 ルナ・ホール
講 師 小林快次氏(北海道大学准教授)
10月9日(土)から11月28日(日)まで大阪のATC
ミュージアムにおいて「地球最古の恐竜展」が開かれる
ことを記念して、監修者のひとりである小林氏からお話
をしていただきました。
恐竜とは広辞苑による説明とは別に、学者間の定義と
しましては「トリケトプスと鳥類の新しい共通祖先から生まれた子孫」であるとのこと。
いづれにしろ、恐竜は2億3000万年前に誕生し、絶滅するまで実に1億7000万年も地球を支配していたそうで、絶滅の原因は隕石の落下によるとする単一原因説の他に、隕石の衝突により生じた①大陸の火災(灼熱)、②海水のあふれ(水害)、③気候の変化(極寒)とする複合原因説も有力である由です。(隕石と恐竜の因果関係は証明されていない。)
今回の恐竜展は、アルゼンチンのイスチグアラスト自然公園で
出土されたものが中心で、この公園は「古代世界の様子が分る
生物の化石を含んだ地層が完全な形で残っている地球上に類
を見ない場所」として、世界遺産に登録されています。
世界最古の恐竜(フレングエリサウルス)をはじめ、見たことも
ない「三畳紀」の生き物たちが、アルゼンチンから日本に初上陸
する展示会でもあるそうです。