芦屋川から文学ウォーク

日 時 平成22年10月9日(土)
場 所 芦屋川〜
講 師 河内厚郎氏(文学プロデューサー)
 阪神間にゆかりのある文人の足跡を訪ねるウォークに参加
してきました。
 阪急・芦屋川に集合し、まず北東(山側)に少し歩いた所に
「細雪」の石碑があり、これは谷崎潤一郎の小説を記念して
3番目の妻である松子さんが筆をとったものです。
 次に訪れたのは、月若公園内にある「虚子三代句碑」で、親・子・孫の三代にわたる俳句が刻まれており、これを見ますと・・・
 咲きみちて こぼるる花も 無かりけり (虚子・親)
 六甲の 端山に遊び 春隣 (年男・子)
 目に慣れし 花の明るさ つづきおり (汀子・孫) ・・・とありました。

その後、芦屋仏教会館、カトリック芦屋教会、芦屋警察署等の
古き良き時代の昭和建築を経由して鵺塚橋に至りました。
「鵺」は「ぬえ」と読み、謡曲に出てくる「頭は猿・尾は蛇・手足
は虎」に似た怪物で、これを源頼政が退治したとするものです。
最後は虚子記念文学館に入場し、開催中の「明治・大正期に
おける虚子と能楽」の展示を見て、お開きとなりました。
(写真上は「細雪」の、下は「虚子三代句碑」の石碑です。)