地域に根ざした福祉

日 時 平成22年10月21日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 松藤聖一氏(こむの事業所代表)
 福祉と一言で言ってもいろいろありますが、今回はミクロ
(地域に根ざした)な面からのお話しでした。
 ある高齢の女性が、地域において自宅を老人サロンに開放
する等、積極的に福祉活動をされていましたが、その方が
認知症になり、特養に入所なさいました。
しかし認知症がひどくなり、特養では面倒が見切れないと民生委員に連絡が入り、検討した結果 老人サロンにしていた自宅を介護保険の仕組みを使い宅老所にされた由。
 一方 DVにより住む場所を失った母親と子供がいましたが、この方をこの宅老所の世話役とすることで、これまた暮らしの場が確保されたとのこと。
 最近は地域で物事を解決していこうとする機運が、徐々に高まってきているとのことでした。

このところ「ソーシャルファーム」が云々されはじめましたが、
これの目ざすところは、①支え手を失った人達、②DV等暴
力により行き場のない人達、③何らかの事情で住居を失っ
た人達等々を地域から追い出すのではなく、住み慣れた地
域にどのようにしたら定着出来るかを考察するものであると
のことでした。
 (右の写真は、宅老所にてのふれあいです。)