日 時 平成22年10月23日(土)
場 所 大学交流センター
講 師 室崎千重氏(福祉のまちづくり研究所)
人々の暮らしからまちづくりを考えてみようとの視点から、
事例等を交えてお話しがありました。
ユニバーサルデザイン(誰もが住みやすいまちづくり設計)
をモチーフに、身体的な障害のある人(目が不自由だとか、
知的障害があるという人達のほか、たとえば左利きの人等
も含めて。)でも住みやすいまちづくりをデザインしようというものです。
たとえば今バリアフリーが大流行ですが、本当にこの世から段差がなくなってもよいのかと考えると、段差があると確かに通りにくいことはありますが、他方車道と歩道の区別がなくなって危険性が出てきます。 結局 いろんな人のことを考え、いろんな人の意見を聞いて、みんなで考えるという場がまず必要ではと思われました。
後半は福祉の先進国であるノルウェーのお話しがあり、かの国
では、①ボランティアのテイクケア(ボランティアに感謝し、大切
にする)、②区分の明確化(公的サービスは生きていく為のベー
シックを、ボランティアはそれ以外)をし、かなりドライに施策を行
っている由。(右の写真は同国の施設内部)
日本人の気質とは少し異なるようで、そのままシステムを国内
に持ち込むのではなく、アレンジが必要であるとのことでした。