考古学からみた地元

日 時 平成22年11月20日(土)
場 所 宝塚東公民館
講 師 直宮憲一氏(日本考古学協会)
 縄文時代〜弥生時代かけての遺跡や古墳について、その出土品
や発掘からご教示を賜りました。
市内の縄文時代の遺跡としましては、「仁川旭ガ丘」「香合新田」が
上げられるとかで、有茎尖頭器が出土していることから草創期のも
と思われ、「安倉南遺跡」では晩期の土器片が出土している由。
 弥生時代の遺跡としましては、銅鐸が出土した「中山荘園古墳」が上げられ、竪穴式石室が発見された「万籟山古墳」や前方後方墳と判明した「長尾山古墳」もあり、また大きな石室を持つ古墳としては「白鳥塚古墳」があります。
 なお「安倉高塚古墳」から「呉」の赤烏七年銘鏡が出土しており、「魏」のみならず「呉」とも何らかの関係があった可能性も指摘されました。

今年は、大阪大学考古学研究室と共同で、前述の「長尾山古墳」
の調査を行ったとかで、その結果 前方部・後方部とも2段築成の
構造を持つことが判明した由です。
 また円筒埴輪も検出されて、貴重な手がかりが得られたとのこと
でした。
 地元にも沢山の遺跡や古墳のあることが分り、たいへん驚いた
しだいです。