日 時 平成22年12月20日(月)
場 所 宝塚フレミラ
講 師 脇野耕一氏(良元診療所)
地域医療を確固たるものにするためには、まず「患者の権利
章典」を確立することであるとの思いから、氏の所属する医療
生協(コープのようなもの)で、①知る権利、②自己決定権、③
プライバシーに関する権利、④学習権、⑤受療権、⑥参加と協
同・・・に取組んでいる由。
①は、療養に関する全ての事柄について、納得するまで説明を受ける権利。②は、医師に全面的に頼るのではなく、主体性を鮮明に出来ること。③は、個人の秘密が守られる権利、私的なことに干渉されない権利。④は、病気やその療養方法について学習する権利。⑤は、人としてふさわしい方法を受ける権利。⑥は、医師と協同で健康について参加すること。・・・で、米国や英国ではこれらの取り組みが進んでいるとのことでした。
高齢者医療制度につきましては、昨年政権交代が行われて後期
高齢者医療制度を廃止し、2013年には新しい制度をスタートさせ
る方向で議論されています。
ただこれも良いことばかりではなく、姥捨て山的な者を65才以上
に拡大できないか検討したり、70〜74才までの患者負担を1割か
ら2割に引き上げようとする案が出る等、今後とも注視していくこと
が必要な状況です。