日 時 平成23年1月20日(木)
場 所 池田泉州銀行・講堂
講 師 若林利光氏(国際外科学会)
短命だった偉人達を反面教師にして「病跡学」から健康を考
えようとするセミナーでした。
病跡学とは、歴史上の人物の病気や死の健康問題と、その
業績との関係を調べる研究分野のことだそうです。
今回は、川中島の合戦でお馴染みの「武田信玄」と「上杉謙
信」を例にした内容でした。
まず信玄ですが、打倒信長を掲げて50歳にして天下盗りレースに出陣しますが、この時すでに寿命に赤信号が点滅していてドクターストップが掛かっていました。
結局 信長包囲網のひとつである朝倉軍の撤退でストレスがたまり、物も食べられない状態になったことから、胃がん(又は胃・十二指腸潰瘍)であったと推測されました。
一方 謙信ですが、49歳の時にトイレで倒れその4日後に
亡くなっていますが、彼は元々大酒飲みで酒を飲むと血管
が詰まりやすくなって動脈硬化が進み、かつ酒のさかなと
して塩分を多く取り勝ちになり、高血圧が悪化したようです。
このような経過から、脳卒中(特に脳梗塞)であったであろ
うとのことでした。 ストレスを溜めず、塩分を控え、お酒も
ほどほどにと締めくくられました。