人生を楽しくする方程式

日 時 平成23年2月3日(木)
場 所 プレラホール
講 師 ピーター・フランクル氏(数学博士)
 氏は、28年前に来日されたそうで、その頃は新幹線に乗って
も、商店で買い物をしてもよく声をかけてもらったが、最近はめっ
きり減り、何だか人間関係が殺伐としてきたようだとのこと。
 人生は300年も500年もあるわけではなく、結果は決まって
いるが、その結果より人生をどう歩んだかが大切である由。
 テレビを見て「○○が離婚した」とか「△△に子供ができた」とかの話題を云々するのも良いが、それらは直接自分の人生に関係がなく、それよりもっと周囲の人達との接点を多く持ち、信頼できる家族・友人・知人等をたくさん作ることの方が大事だと思うと話されました。
 氏は数学博士らしく、今年の西暦年である「2011」が答えになるよう「1・2・3・4・5・6」の数字を1回だけ使った数式を考えなさいと問いを出されました。
 たとえば、「(32−1)×65−4」もあれば「32×(64−1)−5」もあり、このように答えは同じでも過程が違うように、人生も各々過程が異なると説明されました。
 日本古来の茶道は、少ない抹茶と小さい和菓子を食べるだけですが、そのひと時が「心を洗われる」と感じる人も居れば、「宇宙と一体になった」と感じる人も居ます。
 要は、「プロセスを楽しむ」ことが、「人生を楽しむ」ことではないでしょうかと結ばれました。