長寿をつちかう日本食

日 時 平成23年2月25日(金)
場 所 兵庫栄養調理製菓専門学校
講 師 徳田 貴氏(管理栄養士)
 長寿のためには健康に留意をし、健康であれば毎日の食事が
おいしい。
 したがって健康寿命を延ばすことが重要なのですが、これには
特効薬はなく、各々が努力するしかありません。
 そこで気になるのが「食生活」ということになります。
 食事の目的は、一次的には栄養(5大栄養素等)を摂ることで、二次的には味覚等の感覚を機能させることであり、そして三次的にはより美しく、より健康を得ることのためで、ブリア・サバランは「他の快楽が全て消えても、食卓の快楽は最後まで我々を慰めてくれる。生きるために食べるのではなく、食べるために生きる、それくらいの欲深さがいい。」と言っています。
 食事には、「五味(甘・酸・鹹・辛・旨)」「五色(青・黄・赤・白・黒)」「五法(煮・焼・蒸・揚・生)」の考え方があり、五味は味覚であり、五色はバランスで、五法は調理方法を表しています。
 また、「薬食同源」という言葉もあり、「名医は病の人を治さず、病になる前の人を治す。」と言われ、五穀等は飢えを満たすときは「食」ですが、これをもって病を治すときは「薬」ということになります。
 すなわち「食」も「薬」も源は同じであるということのようです。
 さて日本食ですが、米を主食として野菜・大豆製品・海藻類そして魚介類の摂取を基本としており、これに西欧から肉や乳製品が入ってきて、非常にバランスのよいものになって、長寿につながっていると言えるのではないでしょうか。