摂津の誇る二大弥生集落遺跡

日 時 平成23年2月25日(金)
場 所 芦屋公民館
講 師 竹村忠洋氏(芦屋市教育委員会)
講 師 岡野慶隆氏(川西市教育委員会)
 このたび芦屋市の会下山遺跡が国の史跡指定を受けたことを
記念して、同遺跡と先輩である川西市の加茂遺跡について各々
の教育委員会から遺跡紹介がありました。
①会下山遺跡
 芦屋市三条町の山の頂にある弥生時代の集落遺跡で、平野で稲作農耕を営んでいた時代にあっては、非常に珍しく、これを「高地性集落」と呼んでいます。
 遺物としましては、土器・石器・青銅器・鉄器・ガラス製品等が出土しているとかで、中には中国大陸の武器や他地域(西:香川県〜東:滋賀県)で造られた土器等もあり、外の地域や集団とかかわりを持っていたことがわかります。

②加茂遺跡
 川西市の南部に位置し、猪名川を見下ろす台地にある縄文〜
弥生〜古墳〜奈良〜平安時代の集落遺跡です。(弥生が中心)
 114cmもある大型の銅鐸が出土されている他、環濠の跡も
見つかっており、最大500人程度が生活していたと思われる
大集落であった由です。 特徴としましては、大規模性・構造性・
重層性・企画性および防御性が上げられるとのことでした。