日 時 平成23年3月5日(土)
場 所 宝塚西公民館
講 師 田辺眞人氏(園田学園女子大学)
講 師 旭堂南海氏(講談師)
戦国時代を生きぬいた女性と言えば、今 NHKで放映中の
大河ドラマの主人公である浅井三姉妹ということになります。
父の浅井長政は小谷城で、母のお市の方は北庄城でいづ
れも自刃していますが、その娘達はうまく生きぬいています。
長女・茶々は、時の天下人である豊臣秀吉の側室となって男子を産み、一時は天下を治める地位にまで昇っています。
(後に大阪城で自刃しますが・・・。)
次女・初は、名門の京極家に嫁ぎますが、同家が関ヶ原の戦いで当初西軍につき、その後東軍に組したため、居城の大津城を攻められたりしてたいへんな苦労をしますが、結果的には若狭一国を与えられ大名になっています。
夫の高次は早死するも、本人は長寿を全ういたします。
(初には子がなく、側室の子が後を継ぎました。また嫁は江の娘を迎えています。)
三女・江は、三度の結婚をする等、当初は苦労も多かったのですが、最終的には将軍(秀忠)の御台所となり、子供も多産で各々徳川幕府を支えて徳川家に多大な貢献をしています。
大河ドラマでは史実と異なり、江は本能寺の変では徳川家康といっしょに逃げたり、後に長男・家光の乳母となる春日局の父(明智光秀の家老・斉藤利三)に出会ったりと、数ヶ月先の展開が垣間見える構成となっていますが、世の歴史学者には少々頭が痛いのではと思ったりもいたします。