阪神北地域の観光

日 時 平成23年3月18日(金)
場 所 宝塚西公民館
講 師 田辺眞人氏(園田学園女子大学)
 昨今 「観光」に対するユーザーの姿勢が従来の行楽型から
観賞学習型へ変化してきており、受け入れ側としましてもこれら
を意識した企画が不可欠になってきました。
 観光とは、中国の『觀 國之光』からきた言葉で、「日常生活を
離れ、再び戻る予定で、レクリェーションを求めて移動する、楽し
みのための旅」といえます。
 すなわち、わくわくしながらその地域の「お宝」を体験して返ってくるということで、そのお宝とは、具体的には「物」であり、抽象的には「事」である由です。
 さて、阪神北地域(宝塚市・伊丹市・川西市・三田市・猪名川町の四市一町)は、そのロケーションから「自然への入口、都市部への出口」に位置し、いわゆるお宝も多く存在します。
 歴史的には、古代(中山寺・清荒神清澄寺・満願寺・多田神社等)、中世(多田銀山・小浜宿・伊丹城等)、近世(三田城下町の文化・三十三所の巡礼道等)、近代(宝塚温泉と歌劇・阪神間の住宅開発等)等々があり、マーケットや「物」・「事」があるにもかかわらず、PRが不足していてなかなか観光客を誘致することが出来ていません。
 もっともPRと言っても、タイミングというものがあり、「光るときに、光らせる。」ことが重要で、たとえば昨年のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」において、高知県には92万人が来訪し、経済効果(宿泊費・交通費・土産物・入場料・各種パンフレット等々)はなんと535億円あった由にて、このようにタイミングよく的確に手を打つことが大切なことでもあります。