食と音楽・ヨーロッパの文化を通じて

日 時 平成23年5月21日(土)
場 所 神戸女学院大学
講 師 榎田雅祥・佐々由佳里氏(神戸女学院大学教授)
 中世ヨーロッパの大作曲家達の食歴とその作品の演奏という
コラボがありました。
 まず演奏ですが、ヘンデル「ラルゴ」、バッハ「ポロネーズ」、
モーツアルト「ソナタ・K12」、ベートーヴェン「変奏曲(英国民謡)」
ショパン「ロッシーニの主題による変奏曲」等々でした。
 また彼らの食生活に関しましては、ヘンデルはたいへんなグルマン(大食漢)で、日常でも人の3倍は食していたらしく死因は糖尿病とのこと、同年のバッハもヘンデルほどではありませんが、豊かな食生活を送っていたそうで、子供を20人も作った精力家でした。
 ハイドンはサラリーマン(エステルハージ家の音楽家)でしたので、質素な食事を旨としていたらしく、天才モーツアルトも旅から旅の生活で、1日パンひとつのこともあった由。
 ベートーヴェンはかなりのグルメ(食通)で、フォアグラや七面鳥等を好んで食していたそうですが、これを上回るグルメがロッシーニで、作曲を39才で引退して、その後は旅行と食事を中心の生活に終始したとのことでした。
 ピアノの詩人・ショパンはたいへん甘いものが好きで、パリ在住時はアイスクリームやケーキを食べに足げくカフェに通っていたとのことですが、ジョルジュサンドとマジョルカ島へ恋の逃避行をしてからは「咳」に悩まされ、もっぱらホットチョコを好物にしていたとのこと。
 大作曲家達も、各々グルメ・グルマン・たんぱく・・・と分かれていたのですね。
 (写真は、会場の建物です。)