夏場の脱水と経口補水

日 時 平成23年6月5日(日)
場 所 兵庫栄養調理製菓専門学校
講 師 戎 五郎氏(大塚製薬工場学術担当)
 もうすぐ本格的な夏が到来し熱中症が心配な季節となります。
 熱中症とは、高温環境下で起こる ①体内の水分や電解質
(ナトリウム、カリウム等)の欠乏、②高体温による臓器傷害等
の総称で、その発生の要因は「気温や湿度が高い」「体調不良
(脱水・発熱)」「心・腎機能の低下」「暑さに順応できない」等々。
 これの対応としましては、重症度によって分類されており・・・
 ・Ⅰ度⇒めまい、立ちくらみ等で、これは安静にして体を冷し、水分・塩分を補給する。
 ・Ⅱ度⇒吐気、倦怠感等で、前述に加えて誰か付き添うことにしましょう。(要すれば病院へ)
 ・Ⅲ度⇒痙攣、意識が無い等で、この場合は直ちに病院へ運ぶ必要があります。
 脱水時には、水分のみならず塩分も同時に摂取することが必要であることに注意しましょう。

今までは、点滴によってこれを補うことが多かったようですが、
最近は経口補水も増えてきているとのこと。
 WHO(世界保健機関)もガイドラインでこれの組成内容を
定めておりますので、初期段階の症状では選択肢のひとつ
になるかもしれません。
 いづれにしろこの夏は、こまめに水分と塩分の摂取を行い
脱水を予防するとともに、体温を正常に保つようにしましょう。