豊かな老後とケア

日 時 平成23年6月24日(金)
場 所 フレミラ宝塚
講 師 吉川周志氏(宝塚歯科医師会)
 高齢者にとって”豊かな老後”とは、どのような状態を言う
のでしょうか。
 氏は歯医者の立場から、それは ①安心のできる老後、
②自立した老後、③楽しい老後・・・であると提言されました。
 「安心できる老後」とは、命の危険のない老後で、特に
70歳以上の方は誤嚥性(食物や飲み物が胃ではなく、気管に入る。)に要注意で、これは”肺炎”を防ぐためにとても重要なことだそうです。
 そのためには、細菌の多い口の中をきれいに保ち、噛み合わせの安定を図ることがたいへん大事になってきます。
 「自立した老後」とは、健康を保つことで、そのためにはしっかり噛むことが大切で、これは脳の広い範囲が刺激されるからだそうです。(認知症の予防にもなります。)
 そして「楽しい老後」とは、家族や友人等とのふれあい、自分で物を食べられる・・・ことで、そのためにはむし歯や歯周病によって歯を失わないことが、まず第一である由です。
 ここのところ医学の発達等によって、平均寿命はドンドン延びてきていますが、健康寿命との差は依然として6〜8年あり、これをいかに縮めるかが今後重要な問題であると思われます。