コレステロールへの対応

日 時 平成23年8月1日(月)
場 所 宝塚フレミラ
講 師 平田展章氏(宝塚市医師会)
 コレステロールは肝臓・小腸で生合成される他、食事からも
摂取されます。
 また排泄は主に肝臓で胆汁酸へ異化され、腸管へ排泄され
ますが、大部分は小腸で吸収され、また肝臓に戻るとか。
 (腸肝循環)
 俗にコレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があると言われていますが、かと言って善玉を出来るだけ多くし、悪玉を出来るだけ少なくして良いのかというと、各々にもそれぞれ働きがあってそういうわけでもなさそうです。
 通常の診断基準は、LDLコレステロールは140mg/dL以上、またHDLコレステロールは40mg/dL未満が注意だそうですが、個々には糖尿病等の合併症や喫煙者等によって各々勘案されるとか。
 前述のような基準を満たさなくなれば、当然「治療」ということになるのですが、まずは「生活習慣の改善」から取り組むことになります。
 それは、①禁煙、②食生活の是正、③身体活動の増加、④適正体重の維持と内臓脂肪の減少等です。
 ただ前に冠動脈疾患の既往がある人は、直ちに薬物治療ということになる可能性があります。
 なお年齢・性別・合併症等により、最終的には主治医が判断し、指導又は治療を行うことになります。