クラシック音楽に親しむ

日 時 平成23年8月13日(土)
場 所 兵庫県立芸術文化センター
講 師 三枝成彰氏(作曲家)
演 奏 小林研一郎氏&日本センチュリー交響楽団
 クラスとは中世ヨーロッパの「階級」のことで、税金を納め、
政治に参加する権利を持った人達を表す言葉で、クラシック
音楽は王・貴族・教会など限られた人のためのものでした。
 クラシックのすごさは、<その1>紙と記号で音楽を目に
見える形にし記録(楽譜の発明)したことで、7万曲とも言われるもの全てを今でも演奏できることです。
 因みに、日本の能楽は数万曲あったようですが、今上演できるのはせいぜい200曲程度とか。
 <その2>音を重ねたり、ずらしたりして演奏(ハーモニーの発明)出来ること。
 <その3>常に前進していることで、日本の芸術(歌舞伎・浄瑠璃など)では伝統を守ることが評価されますが、西欧では新しいポリシーがないと評価されません。 ・・・・・等々です。
 講座の後 そのような中から今回はドヴォルザークの作品(①スラヴ舞曲・②チェロ協奏曲・③交響曲第9番「新世界より」)を聞かせていただきました。
 ①と③は日本でもおなじみですが、このたびは②のすばらしさに感動させられたしだいで、曲は作曲家がかつて愛した人が重病だと聞き、彼女が好きだった歌曲を引用して作られたもので、特にフルートやオーボエとソリスト(チェロ)のコラボがつむぎだす響きは至上の美しさでした。