美を語る 「イスラムの美の世界」

平成23年10月7日(金) 午後の部で実施。
場所:兵庫県民会館
講師:国立民族博物館名誉教授 杉村 棟様
 ムハンマドが始めたイスラム教の特徴は一神教であります。
只一つの神しか認めていません。その神は(人格の神)です。
山の神、火の神、太陽の神とかの自然神とは全く違っています。
 一神教の宗教はユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の
三つだけです。ムハンマドが神がかりになったときに、相談した
ハディ—ヂャのいとこはキリスト教徒でした。ムハンマドがイスラム教の教義を確立したメディナの町は、ユダヤ教徒がかなりいた町で、ムハンマドは彼らからも大きな影響を受けています。つまり、イスラム教はユダヤ教、キリスト教、の兄弟宗教で、一神教三兄弟の末っ子にあたります。
 「イスラム教の信仰の基本」 、六信五行です。
六信とは、神、天使、聖典、預言者、来世、予定(神が定めた人間の運命)を信じること。
五行とは信仰告白、(アッラーの他に神無し、ムハンマドはアッラーの使途なり)と証言すること。イスラム教徒のことを「ムスリム」と呼びますが、意味は(神に帰依した人々)です。そして神がかり状態ムハンマドの言葉を集めたイスラム教の聖典が「コーラン」です。
 そして、イスラム原理主義がアメリカを狙う理由としては、ユダヤ人国家であるイスラエルVSまわりのアラブ諸国の戦いだそうです。