美を語る 「美術がお目にかかるまで・・・」

平成23年10月28日(金) 午後の部で実施
場所:兵庫県民会館
講師:京都産業大学大学院 講師 守屋 和明様
 今回の講師の話は、日本の美術館にはたくさんの作品が
展示されていますが、その展示物はナゼそこの美術館にある
のかという美術品の背景について語られました。
 また日本にはバブルの最中、高額落札された「絵と磁器」
が多数あり現在「絵と磁器」はほとんどが中国人向けに話を
進めているそうですが、買い叩かれるので殆んど売れていないそうです。
 また、このゴッホの絵は1990年にニューヨークのクリスティーズの競売で、当時市場最高落札額の8250万ドル、大昭和製紙名誉会長の斉藤了英氏が(約125億円)で競り落としましたが、斉藤氏の死後、担保としてひそかに売却され、サザビーズがアメリカのヘッジファンドに売却したそうです。
 そして、美術館は日本には700館以上ありますが、ほとんどが赤字で、入館者も減っていて、日本で有名な作品の催しを行った際は、写真集はよく売れますが美術館まで足を運ぶ人は少ないそうです。
美術館に国民が足を運ぶ気持ちになるには、やはり経済が良くなくては駄目です。
 日本もバブルとは言いませんが、景気が良くならないと、美術館への客の入りは向上しないと思います。