平家の若き棟梁

日 時 平成23年11月25日(金)
場 所 鳴尾公民館
講 師 霜澤喜代子氏(西宮東高校)
 来年のNHK大河ドラマ「平清盛」にちなみ、今回は清盛誕生
から保元・平治の乱までについて解説をしていただきました。
 清盛は平忠盛の長男として伊勢国産品(現津市)で誕生した
とのことですが、父母については諸説があり、父は忠盛という
説の他、白河院ではとの流布も真しとやかにあります。
 また母は、白河院の寵姫・祇園女御かその妹もしくはそのゆかりの女性であるとも言われています。
 いづれにしろ、武士としては異例の出世をしていますので、このような噂があるのでしょうが、出目につきましては依然不明な点が多くあります。
 因みに大河ドラマでは、白河院と祇園女御ゆかりの女性・舞子との間に生まれた人物として描かれるようです。
 なお父・忠盛には正妻・宗子との間に家盛が存在していて、どちらが平家の後継者になるか予断を許さない状況でしたが、家盛が急死した結果 忠盛亡き後清盛が棟梁となります。
 清盛は棟梁としてのバランス感覚に優れ、保元の乱(後白河天皇と崇徳上皇の争い)では天皇方に味方して勝利し、平治の乱(院近臣間の対立と源平の対立)でも藤原道憲(信西)方について勝ちをおさめて、平氏政権の礎を築きました。