日 時 平成23年12月3日(土)
場 所 神戸女学院
講 師 出口真紀子氏(神戸女学院大学准教授)
日本における”ひきこもり”数は約30万人と推定されてい
ますが、家族がなかなか認めたがらないこともあって実際
は100万人を超えているのではとも言われています。
ひきこもりとは、家族以外の対人関係を避け、そこから
撤退してしまうことと定義されているとか。
ひきこもりになる一つのパターンとして、「不登校⇒長期化⇒学籍失う⇒在宅で過ごす⇒社会とのつながりが持てない⇒ひきこもり」だそうです。 ひきこもりの特徴としまして・・・
①元々内向的で、手のかからない良い子で、結構几帳面である場合。
②性格が明るくても、何かでつまづいたきっかけで人が変わる場合。
③圧倒的に男性(特に長男)に多く、期待されていることが大きい場合。
④両親が高学歴で、父親は仕事熱心で教育に無関心、母親は過干渉な場合。
⑤家族や親せきに優秀で勤勉な人が多く、それが本人に負担となっている場合。 等々
親へのリクエストとしましては、「正論的な見方をやめる。」「怠けと考えない。」「親切にし、恥をかかせない。」「将来の話しを差し控える。」等々に留意する必要があるとのことでした。
前述のような状況ですが、社会には予防や治療の受皿が少なく、専ら家庭が支えているのが現状です。