日 時 平成24年1月21日(土)
場 所 プレラホール
講 師 鳥越皓之氏(早稲田大学教授)
今という時代は「開発・成長」から「定常・成熟」の時代への
節目であり、これは明治以降〜昭和の終りまで続いたいち
時代が終焉し、少しずつ変化してきている現状であるとか。
かつて江戸時代中期の享保の頃(大岡越前守の時代)と
よく似ているとのことで、当時は庶民を配慮した小石川療養
所が開設される等、庶民が良いと思われる施策が行われていましたが、同時に増税もありました。
いましも税と社会保障の一体改革が叫ばれ、増税と社会保障の充実が行われようとしていることがオーバーラップいたします。
このような「定常・成熟」の時代には一般市民の役割は大きく、「開発・成長」路線がまだ残っている中でのチェック機能をはたさねばならないようです。
世の中の状況変化は、一般市民や地方はある程度認識されてきているようですが、肝心の政府は先を見失っているようにも見えます。
そこで一般市民としましては、「市民の活躍(・・・によるネットワークづくり)」「市民からの意見具申(行政の発想を超えるもの)」「コミュニティから教えられる市民(正当的周辺参加)」が重要で、これらが自治体をそして国を動かす原動力となって、環境にもやさしい新しい豊かさを生み出すものであるとのことでした。