原子力災害と放射線被ばく

日 時 平成24年2月11日(土)
場 所 宝塚西公民館
講 師 菅谷 昭氏(松本市長)
 東日本大震災とそれに起因して起こった原発事故について、
25年前のチェルノブイリに医師として5年半医療活動されてこ
られた菅谷氏に1年目の検証をしていただきました。
 まずチェルノブイリに比べ、今回の原発災害に対する日本政
府のあまりにもおそまつな対応に苦言を呈せられました。
 あの3・11後、諸外国はいち早く日本に住む自国民を東北から避難または帰国させる等の措置を取ったこととは対象的に、日本政府は危機管理能力が欠如していて、かつ事故を過小評価する等して、結局 打つ手が後手後手に廻ったのは記憶に新しいところです。
 また、時の政府の談話はいつも「ただちに影響は出ない・・・」と言い続けていましたが、チェルノブイリの例では内部被ばくの影響は最初の1〜4年よりも、その後の5〜10年に小児甲状腺ガンが急増した事実からも、これは単なる気休めでしかなかったことになります。
 もちろん今後は政府もチェルノブイリにもっと学び、しっかり対応していっていただかなければなりませんが、国民が自ら注意して対応することも重要になってきます。
 内部被ばく予防には、①マスクをする(チリからの侵入)、②長袖の着用(皮膚からの侵入)、③買物に注意(汚染食品を食べない)等々を勘案しなければなりません。(写真は福島の汚染状況)