日 時 平成25年5月13日(月)
場 所 園田学園女子大学
講 師 久下隆史氏(園田学園女子大学講師)
今回は阪神北部・能勢町に伝わる「きつねがり」と「亥の子」
の行事についてお話しを承りました。
前者は播磨・丹波・但馬・北摂等に広く分布しているもので、
子供達が藁のキツネを先頭に太鼓等を持ち、各家を訪れて、
貧困なキツネを追い出し、福キツネを追い込んでいくものです
これは、祀られるキツネに恩恵を期待できなくなる中で、追われるものになったことに由来するのだとか。
後者は、関西全域に分布しているもので、11月の亥の日に
行われます。
これは収穫への感謝等のためのようで、これも子供達が
ボタモチをつくり藁で造った槌で各家の門前を打つという
行事です。
これは昔、神功皇后と応神天皇の凱旋を香阪王が阻止し
猪に食い殺されたという話しがあり、応神天皇の時代から
亥の子餅を調貢するようになったのだそうです。