日 時 平成25年5月25日(土)
場 所 芦屋市民センター
講 師 滝川好夫氏(神戸大学教授)
経済学をおおまかに分類しますと「古典派経済学」と「ケイ
ンズ経済学」があるとのこと。
前者の視点は、経済成長(トレンド)・供給・生産・インフレ・
長期的等であり、後者は景気循環(サイクル)・需要・支出・
デフレ・短期的等・・・・・と言われています。
かつてアメリカでは20世紀の大恐慌の時、フーヴァー大統領は①物価の引下げ、②輸入関税、③金利の引上げ等を行いましたがことごとく失敗し、次のルーズベルト大統領が①金利の引下げ、②公共事業等を行って何とか克服いたしました。
さて現日本経済は、いわゆる「失われた20年」の不景気を克服するためにアベノミクス:3本の矢(大胆な金融緩和・機動的な財政政策・成長戦略)が登場いたしました。
金融緩和は、日本製品の競争力を高めるためであり、現状では円安とも相まって成功しつつあります。
財政政策は、今でも国は1000兆円の借金がある中、さらなる借金をして公共事業等を行うものですが、これはあくまで投資増を誘発させる短期的な政策のようです。
成長戦略は、まさに民間を刺激し、元気にさせるものであろうと思われます。
3本の矢のどれが欠けても機能しないので、並行して着手しているということでした。