認知症をよく知ろう

日 時 平成25年5月30日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 東 勉氏(宝塚医師会)
 認知症とは、「脳の器質的な障害によって、記憶力や判断力、
実行能力や会話能力など、いったん発達した知的機能が持続
的に障害されて社会生活に支障をきたすようになった状態」を
言うのだそうです。
 さて認知症の症状ですが、①同じことを何回も言ったり聞いた
りする、②物の名前が出てこなくなった、③置き忘れやしまい忘れが目立つ、④以前あった関心や興味が失われた、⑤日課をしなくなった、⑥だらしなくなった、⑦時間や場所の感覚が不確かになった、⑧ささいなことで怒りっぽくなった・・・・等々です。
 普通の物忘れと認知症の物忘れの違いは、前者は体験の一部分を忘れる・記憶障害のみがみられる・物忘れを自覚している・探し物も努力して見つけようとする等々で、後者は体験の全部を忘れる・記憶障害に加えて判断や実行機能の障害がある・物忘れの自覚に乏しい・探し物もだれかに盗まれたということがある等々だとのことでした。
 認知症治療の薬もあるにはあるのですが、これは症状を完治させるものではなく、あくまでも症状の進行を遅らせるもののようです。
 まずは、生活習慣(糖尿・高血圧・肥満・喫煙等)に気を付けることが重要とのことでした。