南太平洋の食文化

日 時 平成25年6月3日(月)
場 所 園田学園女子大学
講 師 河合利光氏(園田学園女子大学教授)
 南太平洋の諸島にカヴァ(地酒)と呼ぶ飲み物があります。
 これはコショウ科の木の根を裂き、水を加えてこしただけの
泥水のような色の搾り汁です。
 カヴァは多量に飲むと酔ったような気分になるそうですが、
アルコールは含まれておらず、副作用もないとのこと。
 近年は伝統というよりは、観光用(出会いの挨拶等)にも使われている由です。

ただ決しておいしい飲み物ではなく、苦い・まずい・舌がしび
れる・頭がボーとする等ですが、地元の人の話しでは鎮静
作用があり、リラックス効果が期待できるそうです。
 ただし、あまり飲み過ぎると肝障害を起こす場合もあると
言われ、日本では医薬品に分類されているとのこと。
 地元でのカヴァを飲む機会としましては、歓迎儀礼・首長
の就任式・紛争の調停・病気の治療・政治集会等、その他
日常のあらゆる機会だそうです。