三本の矢のゆくえ

日 時 平成25年7月20日(土)
場 所 甲南大学甲友会館
主 催 甲南大学総合研究所
 くしくも明日が参議院議員選挙の本日、タイムリーにも
アベノミクスの三本の矢についてお話しを聞かせていただ
くことが出来ました。
 三本の矢の教えとは、安倍総理の地元の戦国武将毛利
元就が息子達(毛利隆元・吉川元春・小早川隆景)に一族
の結束を説いたもので、これにちなみ日本経済再生の切り札としたものです。
 第一の矢は、「大胆な金融政策」(2%の物価安定目標や量的金融緩和等)、第二の矢は「機動的な財政政策」(大規模な補正予算や本予算等)、そして第三の矢は「民間投資を喚起する成長戦略」(産業の新陳代謝の促進や雇用制度の改革等)です。
 前述のとおり役者は揃いましたがこの後のシナリオとなりますと、理想的には、輸出企業の利益増加→雇用拡大・所得増加→消費拡大→内需産業の利益増加・・・となります。
 一方最悪に推移しますと、大量の国債発行→増税による景気減速・税収減→国債と円の信認低下→不況・インフレ・・・となる可能性もなくはありません。
 最悪のシナリオにならないためには、実体経済の体質強化や財政健全化に向けての取り組みが大変重要になるであろうとのことでした。