日 時 平成25年8月23日(金)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYRO倶楽部
音楽史上鬼才と言われたベートーヴェンについて、彼が作曲
した交響曲を聴きながら、それらの解説をしていただきました。
まず最初に、交響曲の父と言われたハイドンの第104番を
聴き、それをベースに第1番・第3番・第5番・第6番・第9番を
ウィーフィルやベルリンフィルさらにロイヤルコンセルトヘボウ
(ヨーロッパ3大オーケストラ)のCDを、各々聴くという試みでした。
第1番は、文字通り彼の最初のシンフォニーで、ほぼ先輩(モーツアルト等)の曲を踏襲しています。
第3番(英雄)は、当初表題に「ボナパルトに捧げる」と書き込まれていたのですが、ナポレオンが皇帝に就任したことからこれを引き裂いたと言われているもので、先人の枠を脱した劇的な曲です。
第5番(運命)は、彼ならではの高い天才性と独創性による表現豊かな曲で、特に第1楽章の4音(ジャ・ジャ・ジャ・ジャン)は、不動の代表作を物語っています。
第6番(田園)は、交響曲にはめずらしく5楽章から構成されており、田園の風景や動植物のみならず、人が豊かな自然に包まれた喜びをも表現しています。
第9番(合唱)は、彼より以前にこのような交響曲はなく、正に独創的で「音楽と詩的理念の統合」であり、後の作曲家達に多大な影響を与えたと言っても過言ではないでしょう。