法道仙人と関係寺院

日 時 平成25年10月21日(月)
場 所 園田学園女子大学
主 催 シニア専修コース
 法道仙人という人は、1322年に著された「元亨釈書」に
よれば、インドの霊鷲山で修行をし、飛行の神力を身につけ
歳は無量歳とありますから永遠の命を持つ仙人です。
 この法道仙人がある時、紫雲に乗って中国・韓国を経て
播磨国印南郡法華山にやってきたとのこと。
 仙人は千手観音の銅像・仏舎利・宝鉢を持参してきており、そこに毘沙門天が訪れて正しい仏教を広めるなら守護すると約し、牛頭天神も西の峰に現れてこの地を除災すると告げられました。
 法道仙人は数十年法華山に居住して仏教を広め、ある日インドへ帰ると民に告げて去っていきました。
 この間、当時の孝徳天皇の病も回復させたとも言われ、その結果初めは神を重んじ仏を軽んじていましたが、その後仏を重んじるようになっていったとのことです。
 播磨には法道仙人開基の寺院が多数見られ、「播磨鑑」によれば天台宗8寺・真言宗24寺・禅宗2寺・浄土宗2寺があります。
 その他、摂津・丹波・但馬にも法道仙人開基の寺院が分布されており、数は少ないのですが、大阪府・石川県・富山県・新潟県・島根県にも見られるのだそうです。
<写真は、数十年の間法道仙人が居住したとされる法華山一乗寺です。(ネット)>