ピロリ菌と胃の病気

日 時 平成25年10月30日(水)
場 所 宝塚医療会館
主 催 宝塚医師会
 胃や十二指腸などの病気の原因と言われるピロリ菌について
ご教示を賜りました。
 ピロリ菌は正式には「ヘリコバクターピロリ菌」と言い、ヘリコ⇒
螺旋とか旋回という意味で、ヘリコプターのヘリコと同じです。
 バクタ⇒バクテリア(細菌)のことです。
 ピロリ⇒幽門(胃の出口)のピロルスから取られています。
 このピロリ菌は古くは2000年前のミイラの胃袋から発見されていますし、1983年にはオーストラリアで発見されたとも言われています。
 感染率は高齢者が圧倒的に多く、60才以上では実に80%に達しているのだそうです。
 ピロリ菌に感染しますと、慢性胃炎→委縮性胃炎→胃癌へと発展するおそれがあります。
 ピロリ菌による胃炎や潰瘍などの観察には、通常 息・便・尿・血液などを調べる方法の他、内視鏡による検査(培養法・迅速ウレアーゼ法・組織鏡検法)も出来るようです。
 ピロリ圏の除菌治療は、2種類の抗菌薬と、胃酸の分泌を抑える薬の合計3種類の服用で行われるとのことでした。
 因みに、除菌治療の成功率は第1回目で80%、少し薬を変えての第2回目では95%というデータがあるのだそうです。