日 時 平成25年12月3日(火)
場 所 西宮中央公民館
主 催 中央公民館活動推進員会
大正の文豪・芥川龍之介の死の認識を深める講座でした。
ほとんどの人の評価は作家の栄光や苦悩そして静かなる敗北を
見出すようです。
しかし私達は彼の作品から、またその人生から様々なものを学び
とり、前進していることも事実でしょう。
日本文学にとっては、それは知的基盤として脈々といきているとのことでした。
中国への取材旅行で著した「支那遊記」では最初は政治的堕落や
不正等に失望もしましたが、何千年の文明に癒されもしています。
海外から日本を客観的に見た時、西洋と日本の融合を見出す
キッカケにもなったでしょうし、闘う人・芥川の転換点にもなった
ことと思われます。
彼は昭和2年に睡眠薬により自殺いたしましたが、次代に何を
残していくかを考え模索し闘い続けた作家でもあるようです。
それは「河童」「歯車」「或阿呆の一生」等々に垣間見えます。