日 時 平成25年12月7日(土)
場 所 甲南大学
主 催 甲南学園
メディアによる事件報道はなぜ必要かという講座でした。
まず第1には、犯罪などの予防の一助になるということで、
自分たちの周りの社会に何があったのか等を知ることは、
これに役立ちます。
また自然災害・薬害・食品公害・地球温暖化・廃棄物処理
等々の情報を共有することでこれらの再発防止につながります。
第2には、知人の変事をいち早く知ることが出来ることで、これは友人・同僚・地域の人々など、広い意味での知人は少なからず皆持っているからです。
第3には、私達には知る権利があるということで、これは自然の欲求でしょう。
第4には、社会の不正や構造悪の解明ということで、これは政治・経済・社会の組織やシステムに根を張る構造的不正・腐敗・不合理などをつかむことです。
第5には、当局等の公権力の監視ということで、当局の発表による一過性の報道にとどまらず、たとえば捜査のあり方や問題点をも深く掘り下ることです。
たとえば、JR宝塚線の脱線事故は原因を運転手一人の責任とせず、JRの体質・国の運輸行政等々の検証も必要で、その先兵がメディアであると言えます。