アベノミクスの第4・第5の矢

日 時 平成25年12月13日(金)
場 所 宝塚男女共同参画センター
主 催 宝塚消費生活センター
 日本経済は供給不足・需要不足により景気は低迷し、不況が
長引いていましたが、これに対応するためアベノミクスの三本の
矢が登場しました。
 政府も日銀も三本の矢(大胆な金融政策、機動的な財政政策、
民間投資を喚起する成長戦略)を使用して、2年後にはデフレを
解消し、物価を2%アップすると国民に示しました。
 そのためマネタリーベース(日銀の資金供給量)を2年で2倍に増やそうとしていますが、マネーストック(出回っているお金の総量)を増やせても日銀は企業や家庭に直接貸出しは出来ません。
 マネタリーベースが物価を押し上げるためには、「マネタリーベース→マネーストック→金利→投資→GDP→物価」の経路をたどる必要があります。
 したがっていくら日銀が日銀券の発行を増やしても市中銀行が貸し渋りしたり、企業や家庭が借りなければ投資は起こらず、物価も上がりません。
 現状の三本の矢だけでは、物価は0.8〜0.9%を押し上げるのがやっととの見方もあり、これを2%にするためには第4・第5の矢が必要であるようです。
 たとえば、第4の矢は「財政再建」、第5の矢は「道徳経済」ではどうかと締めくくられました。