インド・ベンガル地方のバウル

日 時 平成25年12月21日(土)
場 所 大手前大学
主 催 大手前大学
 インドのベンガル地方に存在するバウル(宗教的芸能集団)に
ついてのお話しがありました。
 バウルのイメージは、①わざと社会の規範から外れようとする、
②カースト制を認めない、③偶像・寺院礼拝を行わない、④自由
奔放で常軌から外れた集団・・・等々です。
 バウルは農業・商業・工業等の職業につかず、専ら人家の門口でバウルの歌をうたったり、神の御名を唱えたりしてお米やお金をもらって生活をしています。
 バウルの宗教とは、サドナ(成就法)と呼ばれる宗教儀礼の実践で、具体的にはヨーガの呼吸法や坐法を通じて行われる性的儀礼や宇宙を構成する五粗大元素(地・水・火・風・空)を人間の器官などにたとえて行う儀礼です。
 バウルの究極的な目的はカーストの義務を放棄し、人間の肉体に存在する神と合一して神を実感することだそうでが、今ではプロの歌手として生活している人も居るようです。
 バウルは一言でいえば世捨人で、その大半が子供の頃に歌や踊りが好きであったり、貧困を経験した人達だとのこと。
 上記のお話しの後、西宮・えびす座の人による芝居がありました。(写真)