日 時 平成26年2月12日(水)
場 所 鳴尾公民館
主 催 鳴尾公民館活動推進員会
「史記」(司馬遷著)にある「刺客列伝」とは、その人物の
能力に絶対的な信頼を寄せてくれた者のために命を懸けて
報いた義侠を埋もれた歴史から甦らせた項目で、今回は
その中から 英雄・聶政(ジョウセイ)の話しでした。
聶政はその昔、人を殺したため亡命し、母と姉と3人で
目立たぬよう暮らしていましたが、ある時厳仲子から信頼されて侠累(大臣)の殺害を依頼されます。
当初は家族のことを思って断っていましたが、母が天寿を全うし、姉も他家へ嫁いだためついに厳仲子の依頼を受託し、侠累の暗殺には成功しますが警備兵に包囲され、厳仲子に類が及ぶのを防ぐため、自ら顔の皮を剥ぎ、目をえぐるなどして自害いたします。
したがって当局では犯人が誰だかわからず、死体をさらして償金を懸けて探索していたところ、聶政の姉がやってきてこれは弟であると叫びます。
町中の人はそんなことを言えば処刑されますよと忠告しましたが、男は自分を理解してくれた者のために死ぬもので、弟の名を残すために名乗り出たと言い、その直後自害し息絶えました。
聶政は自分を評価してくれた厳仲子に報い、姉は弟の名を後世に残すために命をささげました。
(写真は、「史記」の著者・司馬遷です。:ネット)