音楽史の宝物・受難曲

日 時 平成26年2月14日(金)
場 所 中之島公会堂
主 催 朝日サンツアーズ
 標題の受難曲とはJSバッハ(1685〜1750)のヨハネ受難曲
(新約聖書「ヨハネ福音書」に基づく)とマタイ受難曲(新約聖書
「マタイ福音書」に基づく)を指します。
 「受難」とは、イエスの十字架上の死は神の子キリストが人間
の罪を身に背負っての犠牲死で、人間にとっては悲嘆と自負の
対象であると同時に、限りない感謝と賛美の対象でもあるとのことです。
 また「受難曲」とは、悲惨なドラマであると同時に人間が罪から解放され救われる過程の確認であり、安らぎへの道のりでもあります。
 この両受難曲の共通点は、聖書の物語による場面とコーラル(ドイツ語讃美歌)・アリア(独唱曲)が交互にあらわれることと、雄大な導入合唱曲と安らぎに満ちた最終合唱曲をもつことでしょう。
 また反対に両受難曲の違いはと言いますと、<ヨハネ>はコーラルが多くイエスを超越的尊厳をもって描いているのに対し、<マタイ>はアリアが多くイエスを人間的なやさしさをもって描いていることです。
 これらの受難曲は、イエスが十字架上で処刑されたとされる日である聖金曜日に演奏されることが多いとのことでした。
因みに、イエスは日曜日に復活しています。