正しい日本語とは・・・

日 時 平成26年2月15日(土)
場 所 武庫川女子大学
主 催 武庫川女子大学
 大上段にふりかぶった標題ですが「正しさ」とは何でしょうか。
 このように正面から問われると、たとえば文法上どうかと考え
てしまいます。
 「今年は初日の出が見れた。」の言葉に接した場合、幾人かの
人は「・・・見られた。」ではないかと思われるでしょう。
 すなわち「見れたor見られた」のどちらを使うかですが、2010年の「国語に関する世論調査」によりますと、平均では「見れた」が47.2%、「見られた」が47.6%と拮抗しています。
 しかしその内容は・・・
 ・「見れた」 ⇒ 16〜19才:83.8% ・・・ 60才以上:32.4%が使用
 ・「見られた」⇒ 16〜19才:13.8% ・・・ 60才以上:62.0%が使用 ・・・となっています。
 文法的、学問的なむつかしいことを別にするならば、言葉は考えることと使うことは異なるし、その言葉を使うについては正しいか否かではなく決めるのは人間で、必ずしも文法を問題にしていないと思います。
 大事なことは言葉が相手にきちんと伝わることで、正しくても相手がわからなければ無意味であって、必要なことは「正しさ」よりも「適切さ」ではないかと感じたしだいです。
 (写真は会場の建物です。)