陰陽五行と日本の文化

日 時 平成26年4月29日(火)
場 所 西宮中央公民館
主 催 中央公民館活動推進員会
 陰陽とは古代中国の思想に端を発し、宇宙の様々な物事をいろ
んな観点から「陰」と「陽」に分類する概念のことで、相反する二気
が調和することで自然の秩序が保たれているとする考え方です。
 また五行とは万物は「木・火・土・金・水」の元素で組成されている
という考え方で、これらが合体して陰陽五行説が生まれました。
 この陰陽五行説が日本に伝わったのは5〜6世紀頃で、平安時代には天皇や公家の私的生活にも影響を与える指針となりました。(この頃、安倍晴明が活躍した。)
 これらの思想が日本の文化にも浸透し、日本独自の展開も強めていきます。
 たとえば、こよみ(旧暦)は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・葵)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を使用していました。(木=甲・乙、火=丙・丁、土=戊・己・・・・・)
 また五節句は「陽」の数字(奇数)が重なった日と定め、1月7日(人日の節句・1日は年の始めである元旦のため除外された)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕の節句)、9月9日(重陽の節句)としています。
 そして茶道でも「木・火・土・金・水」が取り入れられ、茶室の炉は木で囲み、その中に火が、その周りには土(灰)があり、お釜は金(物)で、それで水(湯)を沸かしています。