糖尿病と癌・認知症

日 時 平成26年5月15日(木)
場 所 宝塚医療会館
主 催 宝塚市医師会
 糖尿病の人はそうでない人と比べて、癌や認知症等を発症し
やすいようだとのお話しでした。
 九州大学医学部久山町研究所の調べによれば、糖尿病者の
発症リスクは、アルツハイマー病:4.6倍・脳梗塞:1.9倍・心筋梗
塞:2.1倍・癌:3.1倍とされています。
 まず癌についてですが、何故糖尿病に癌が起こりやすいかについては、残念ながら確定した研究報告は出てないようで、推定として「肥満や運動不足」「ストレス」「インスリン抵抗性」「動物性脂質の摂取」等々が考えられる由です。
 それから認知症の件ですが、たとえばアルツハイマー認知症の主な原因は、加齢・遺伝子・教育歴(高学歴ほど低い)・頭部外傷・性別(女性は男性の約3倍)等の他、予防可能な原因として、糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満・食事・運動と知的活動・社会的交流等があるとのこと。
 なお糖尿病には2種類あって、Ⅰ型はインスリン分泌不全で、主として親から引き継いだ遺伝が原因で、Ⅱ型はインスリン抵抗性でその主な原因は肥満や運動不足等によるものだそうです。
 したがってⅠ型はある程度しかたがないにしても、Ⅱ型については食事療法・運動療法・薬物療法によって予防が可能だとのことでした。(写真は、講座会場の入口です。)