大伴家持をとりまく女性

日 時 平成26年5月24日(土)
場 所 大社公民館
主 催 大社公民館活動推進員会
 大伴家の当主であり歌人としても有名な大伴家持をとりまく
女性たちにスポットをあてたものです。
 当時は一夫多妻でしたので、正妻の他にも幾人かの女性が
いました。
 まず正妻ですが、坂上大嬢(坂上の里に居住していた)と言い
父は大伴旅人の弟とされていることから家持とは従妹関係にあったものと思われます。
 坂上大嬢は一時宮廷に出仕していたとする説もあり、その時に知り合ったようですが、彼女はまだ幼くて家持は物足りなく思い、他の女性に心を移していました。
 しかしその後再開して、結婚しました。
 家持の女性関係は、他に亡妻(名は不詳)・笠女郎・平群氏女郎・山口女王・・・と10人以上いた由です。
 坂上大嬢から家持へは十一首(万葉集内)の詠が送られており、その一首に「生きてあらば 見まくも知らず なにしかも 死んむよ妹と 夢に見えつる」(生きていれば会う事が出来るのに、あなたは死にそうだと私の夢に出てきていますよ)があります。
 ただこの時彼女は推定では12才前後(家持は15才前後)であったであろうとのことから、母の坂上郎女が代作したものではないかとする説もあるとのことでした。