日 時 平成26年6月5日(木)
場 所 宝塚医療会館
主 催 宝塚市医師会
認知症とは、ガイドラインによれば、「通常、慢性あるいは
進行性の脳疾患によって生じ、記憶・思考・見当識・学習・言語
判断等多数の高次脳機能の障害からなる症候群」とされており
ひらたく言えば、「日常生活や社会生活に支障をきたすように
なった状態」のことです。
現在、認知症高齢者は厚労省によれば462万人と言われており、65才以上では15%が、85才以上では実に40%強であるとのことです。
その症状は様々で、妄想(物を盗まれたという)・幻覚(ないものが見えるという)・睡眠障害(昼と夜が逆転する)・徘徊(無目的に歩き回る)・焦燥(イライラする)・攻撃性(大きな声をあげる)等で、これがさらに進行しますと、失認(物が解らない)・記憶障害(思い出さない、覚えられない)・失行(道具がうまく使えない)・実行機能障害(段取りや計画が出来ない)等々の症状が出てきます。
これらに対し、薬物治療もあるにはありますが、良くなると言うよりは進行を遅らせる程度のようです。
結局 今までの研究等からうかがえることは、①糖尿病・高血圧・メタボ等の管理、②アルコール等の嗜好品は適量に、③タバコはダメ、④持続性のある運動、⑤社会活動や趣味等・・・・・である程度予防が可能ではないかとのことでした。(写真は、脳の海馬:ネット)