日 時 平成26年9月19日(金)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYROクラブ
”太陽神”であり”皇祖神”でもある天照大神が登場する有名な
2つの神話を解説していただきました。
前者はスサノオの乱暴狼藉に怒ったアマテラスが天の石窟に
隠れ籠ったために世の中が真っ暗闇になったという”太陽神”の
話しです。
アマテラスは古事記によれば、黄泉国訪問後のイザナギが禊で右目から誕生させた神で、古くは「オオヒルメムチ(日神)」と呼ばれていた由です。
後者はニニギ尊(アマテラスの孫)が高天原(天空)から葦原中国(地上)に降臨し、日向に3代過ごした後、イワレヒコ(後の神武天皇)が大和へ東遷する”皇祖神”の話しです。
さてこれらが記載された記紀(古事記・日本書紀)神話の狙いはどこにあったのでしょうか。
記紀の編纂を指示したのは、壬申の乱に勝利して即位した天武天皇だと言われていますが、これは天皇とは何かを説明するものだったようで、「天皇の絶対性」「天皇を中心とする中央集権国家の正統性」の具現化だったのでしょう。
因みに「天皇」は「スメラミコト」と呼ばれており、”スメラ”は”澄む”からきたとされ、神聖な神の子孫を表した言葉であるとの説からきているのだそうです。